Celestial Maiden's Tear

ｶﾞﾁｬ



『…ただいま。』



｢ﾐｨﾐｨ｣



｢ﾆｬｱ｣



『ただいま、シロ、クロ。いい子にしてた？』



この子猫…シロとクロは、捨てられて今にも死にそうな二匹の双子を私が見つけた。



二匹は丁度真ん中に分かれた白い毛並みと黒い毛並みで、一見見分けがつかないかもしれないけど



目は黄色と青で分かれている。



青はシロ、黄色はクロ。まだ赤ちゃんだから小さい。



二匹は擦り寄ってくる。多分お腹が空いたんだと思う。



『ちゃんと買ってきたよ。ちょっと待ってて。』




誰もいない、一人の空間。一人には空間が広すぎる2LDK。



色々な器具も揃ったこの部屋は、ただ帰って寝るだけ。



…いや、最近はシロとクロを飼ってるから、早めに家に帰ってきてる。



シロは頭、クロは肩に登って、バランス良く座っている。正直この体制は辛い。



『シロ、クロ、そろそろどいてもらえると助かるなぁ…』



ちっとも動かないこの双子の子猫。



…割と生意気な部分も多少有り。