ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「じゃあ、朱鳥ちゃん、エコー撮りますね」
楓摩に手を繋いでもらいじっとする。

エコーは経膣エコーというらしく、診察台に上がって、直接子宮に超音波をあてて見るらしい。

赤ちゃんを見れるのはいいんだけど、これはちょっと苦手なんだよね。

でも、楓摩が手を繋いでくれているから大丈夫。

「うん。大丈夫だね、元気に育ってる」

そう言って、エコーは終わり、あとは先生と話すだけ。

診察イスに座って、楓摩は後ろに立っていてくれる。

「えっと、朱鳥ちゃん」

いつも、この瞬間は何か言われるんじゃないかと不安になる。

「うん。問題ないね。栄養も徐々にだけど採れてきてるみたいだし、大丈夫かな。」

そう言われて、とてもホッとする。

「性別は……次回くらいにはわかると思うよ。」

そう言われて、また心がワクワクしてきた。

楓摩の方を向くと、楓摩も嬉しそうな顔をしてくれていた。
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