ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
あの日

目が覚めたら、その前までいたはずの楓摩がいなかった。

私は、少し寂しくなってしまって、一人暗い病室で泣いていた。

その時

ガラッと乱暴にドアが開いた

「うっさいわね、あんた、いい歳してなに泣いてんのよ。うるさいったらありゃしない。」

そう怒鳴る声

「なによ、その目。あたしは、あんたが迷惑だから注意しに来ただけだからね!」

知らないおばさんに急に怒鳴られ、私は少しパニックになった。

「……ぁ……………………」

「だから、なによ!!泣くのやめなって言ってんだよ!!こっちは、あんたのせいで眠れないんだっ!!!!!」

パシッ

と乾いた音

少しして自分が叩かれたことに気がついた。

それからは、大変だった

叩かれたことによってパニックになる私

パニックになった私を見て、さらに怒るおばさん

それは、私の恐怖を大きくさせるばかり。

その後は、よく覚えていない。

……気がついたら、私は楓摩に抱きしめられていた。
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