ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
朱鳥さんが帰ったあと、俺は今後の治療方針について考えていた。

今は、一進一退の状態で、少し良くなったと思えば、すぐに悪化してしまう。

いくらカウンセリングをした所で、根本にある問題を解決しない限りは治らない……かな…

根本にある問題って言ったら、前に言ってたおじさんって人になる。

その人に与えられたトラウマに今でも悩まされている。

もし、おじさんと呼ばれている人と会って、少しでも良い話を出来たら、格段と改善はすると思う。

けど、逆にそれはリスクも高くて、会った時に過呼吸で話せない状態になれば、まず話すこと自体が難しいし、話せたとしても、そのおじさんとやらが、また暴言を吐いてくるようなことがあったら、傷はもっと深くなるだろう。

少し楓摩に検討はしてみるか。
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