ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
病室で朱鳥の頭を撫でる。

こうしていると、前に入院していた時のことを思い出す。

俺は、改めて朱鳥に

「朱鳥、お疲れ様。」

そう言って微笑んで、それからもう一度頭を撫でた。

朱鳥は、嬉しそうに笑って

「疲れたね」

と言った。

赤ちゃんは、少し様子をみてから病室来るらしいから、それまでの少しの時間、俺らは夫婦として、2人きりで幸せを噛み締めることにした。
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