ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
プシューっと音がして手術室の扉が開く。

俺は、看護師さんの元へ駆け寄った。

「おめでとうございます、清水先生。元気な男の子ですよ。」

小さなベッドに乗った赤ちゃん。

俺が指を赤ちゃんの手の方に持っていくと、微かに握り返してくれる。

とても、愛おしい。

「すいません。少しだけ様子見るので、少し預かりますね。奥さんも、もうすぐ出ていらっしゃると思うので、もう少しお待ちください。」

俺は、看護師さんにペコリと頭を下げた。















それから、数分して、また手術室の扉が開いた。

ベッドに寝かされた朱鳥に駆け寄る。

「朱鳥、お疲れ様。」

そう言って、朱鳥の手をとる。

朱鳥は少し笑って

「幸せ」

そう一言だけ言った。
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