キラキラと輝く失意の世界で君を恋う

「いっちゃん。次、行こう」

ばいばい、くまさん。

また来るからね。

「あれ?由ちゃん?どこ行くの?くまさんはいいの?」

……いっちゃんはいつまでこの寸劇を続けるつもりなんだろう?

私はいつまで付き合えばいいんだろう?

いやいや、だって、フリでしょ?

店を出たら終わるでしょ?

って思ったでしょう?

ところがどっこい、あそこまでとはいかなくても、そのワザとらしさ?

怪しさ?

とにかくいつもと違ういっちゃんはその日一日の間ずっと。

続いたんだ。
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