キラキラと輝く失意の世界で君を恋う
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先程からいっちゃんのドヤ顔がムカつく。
いつもなら可愛く思えるはずのそれが、今日はどうしても気にくわない。
「由さん、見て。この子。俺はさ、本当は犬派なんだけどね?
こうやって見ると猫もなかなか可愛いよねー」
「そうだね」
「あれ?反応薄いな?
由さんって動物好きじゃなかったっけ?」
「好きか嫌いかで言ったらすきだけど」
「けど?」
「どうしてここに来ようと思ったの?」