キラキラと輝く失意の世界で君を恋う

ーーー

利き手を負傷したから。

慣れない手で。

覚束ないリズムで。

でも確かに……。

私たちは約束を交わした。

「由さん、指はどう?痛くない?」

「うん。もう大丈夫。ほっらあああ!

動かすと痛いけど、動かさなければ痛くない」

「……帰る?」

いっちゃんは、なんとも読み取れない表情で問いかけてくる。
< 293 / 428 >

この作品をシェア

pagetop