【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
休み時間
さっそく梓に恋の相談にのってもらった。
教科書を丸めて手の平に何回も叩きつける梓は
恋の監督気取りだ。
「いい?紬。
男は女に迫られると、喜ぶ生き物なの」
「...?そうなの??」
「...まあ、相手によるけど。
紬は可愛いし、優しいし、ちょっと頑固だけど女子力高いし、普通の男子なら一発で仕留められると思う」
「...」
仕留めるって言い方は、良くないと思いますよ梓さん。
私は梓みたいに顔が良いってわけじゃないし
特別自慢できるものもなにも持ってない。
梓みたいに髪だって綺麗じゃないし
伸ばしっぱなしのただの黒髪は貞子みたいってよく言われる。
そんな私に迫られて、流は驚いたりしないかな...?
せっかく両片想いなのに、逆に嫌われたらどうしよう。
不安すぎて行動に移せないこの性格が、ほんと嫌になる。
「大丈夫、大丈夫!!
紬は本当に可愛いし、自信持って!!ねっ!?」
不安を隠せてない私に、梓はポンポンって。
優しく頭を軽く叩いてきた。
梓が優しすぎるから
ちょっとだけ、気持ちが和らいだり。