【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
「上手くいくか分かんないけど...。
とりあえず、積極的になってみる!!」
「その勢だよ紬!!
進展あったら連絡よろしく!!」
スチャ!!っと、スカートを揺らせながらポケットから勢いよくスマホを取り出す梓に苦笑い。
ほんと抜け目ないよねこの子
まあそういうところが好きなんだけど。
梓の言う通りにしてれば恋が叶うと本気で勘違いし始める私。
帰ってさっそく、柄にもないハートマークだらけのエプロンを装着。
流が学校から帰ってくるのをひたすら玄関で待った。
...が、何時間経っても帰ってくる様子がない。
玄関で待って3時間くらいは経過してると思う。
外はもう真っ暗
ちょっとだけ我に返ってみたら
ハートマークだらけのこのエプロンが恥ずかしすぎて、悶え死んでしまいそう。
玄関で1人「いやああああ!!!!」と、情けない声を上げながら、エプロン姿の自分を見たくなくて手で顔を隠していると。
「なにやってんだ?ムギ」
いつの間にか帰ってきてる流。
開いた時は聞こえなかったのに
玄関のドアがゆっくりと閉まる音だけは、ちゃんと聞こえた。
私、絶句。
流も絶句。
私、赤面。
流は唖然。
...気まずい空気に私...涙目。