【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
それからほんわかと、頬を緩める日々が続いた。
恋にうつつを抜かしていると、流と付き合って1ヶ月が経ったなんて、あっという間すぎて...
ほんと幸せすぎると時間なんか忘れちゃう。
「ねえ紬、そろそろバレンタインだけど。
やっぱり紬は流さんにあげるの?」
場面変わって二月の教室。
流と付き合った日にさっそく梓にLINEで報告。
そのせいで梓は私たちの恋人関係に興味津々。
毎日流の話を振られて大変だ。
この時期は男女がいい意味でギスギスしていて落ち着かない。
...そう、原因はバレンタイン。
「んー...あげたいけど、流ってお菓子よりご飯の方が好きだからなぁ〜。
しかもバレンタインとか興味無さそう...」
「えー!!でもやっぱり好きな子から貰えると嬉しいよ〜!!
絶対あげた方がいいって!!」
「...んー...。
てか、梓は好きな人とかいないの?」
「えっ!!??」
イスから立ち上がって、わかりやすく動揺する梓。
おっと...?
もしかして梓にも好きな人が...?