【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
「いっ...ない、好きな人すらいなくて寂しすぎて辛すぎて...紬が羨ましすぎて...死にそう」
急にドヨーン...と暗くなる空気と梓に苦笑い。
イスにお尻を戻した梓。
なんだ...いるのかと思っちゃった。
「ゆっくりでいいじゃん。
簡単に好きな人なんか見つからないって!!」
「くそう〜彼氏持ちの余裕はなんだかムカつきますなー!!」
「あはは!!」
梓とのお喋りは、私の日常には絶対に欠かせないもので。
もし梓に好きな人や彼氏ができたら
笑顔で「おめでとう」って一番に言うんだ。
「ふふ...ねえ梓」
「ん?なーに紬」
「すき」
「えっ!!??...紬ってば、流さんいるくせに私にその気があったの!!??」
「ちょっ...!そういう意味じゃない!!
親友としてだよ〜!!」
「へへっ知ってるよ!!冗談じゃん」
「...もう、梓ってば」