ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


海に入る前に上着を脱いで準備してると


「ほ、ほら、亜実これ使え、お前昔っから泳げねぇだろ」


そう言ってそっぽ向いたまま持ってた浮き輪を私に渡した。


「お、泳げるもん。小学校の時と同じだと思ってバカにしないでよねー?」

「まぁいいから使ってろ溺れでもしたら怖ぇから」


かなづち扱いされた事に少しムッとしながらも浮き輪を受け取って海に入った。

浮き輪でプカプカ浮いてる私の後から浮き輪にしがみつく形で響くんがいる。

あまりの近さに私の心臓がドクドクうるさくて響くんに聞こえてしまいそう…。


「なんか、あれだな昔よくこうやってたけど今やると緊張するとゆうか、亜実の水着姿エロくて…なんか…やばい」


私の耳元近くで響くんがそう言う。


「何何?照れてるの?」

「こっち見んなバーカ」


後ろを振り向こうとすると水をバシャッとかけられかけてきた本人は海の中に潜ってしまった。


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