トライアングル・キャスティング 嘘つきは溺愛の始まり
「いやーそれほどでも。」
「褒めてねーよ。
……さて、こっちは完了したから、運ぶの手伝ってくれ。」
篤さんがキッチンに入るとすぐに「うわっ」と驚いていた。
「想像してたより凄すぎるんだけど、何これ!?」
「酒に合いそうなものを適当に、だよ。
蛸のカルパッチョと、トマトとサーモンのブルスケッタは前菜だな。メインは平目の香草焼きとブイヤベース。あとは適当にフルーツ……は食後でいいか。」
「やばい全部旨そー……。拓真にこんな才能があったとは知らなかった!」
篤さんは早速ワインを開けている。
「瑞希はノンアルのカクテルで我慢しとけよ。」
そう言って兄が手渡してくれた華奢なグラスには、さっき買ったライチとグレープフルーツが飾られていて、口をつけるのが勿体無くなるような綺麗さだった。
「褒めてねーよ。
……さて、こっちは完了したから、運ぶの手伝ってくれ。」
篤さんがキッチンに入るとすぐに「うわっ」と驚いていた。
「想像してたより凄すぎるんだけど、何これ!?」
「酒に合いそうなものを適当に、だよ。
蛸のカルパッチョと、トマトとサーモンのブルスケッタは前菜だな。メインは平目の香草焼きとブイヤベース。あとは適当にフルーツ……は食後でいいか。」
「やばい全部旨そー……。拓真にこんな才能があったとは知らなかった!」
篤さんは早速ワインを開けている。
「瑞希はノンアルのカクテルで我慢しとけよ。」
そう言って兄が手渡してくれた華奢なグラスには、さっき買ったライチとグレープフルーツが飾られていて、口をつけるのが勿体無くなるような綺麗さだった。