絶対、好きになれない。
「助かる!百合と友達になってやって。」

「いいわよ、別に。その代わり、もうそのへんな格好やめなさいよ!」

安達さんがそうやって
少し照れながら言ってくれて
わたしは思わず涙を浮かべてしまう。

『安達さん、ありがとう....』

「それでスッピンて悔しくもないわ!対抗馬にもなれないじゃん!あと!安達さんはやめて!愛花(まなか)だから!」

『愛花ちゃん....』

ありがとう、ありがとう、と
何度もお礼をいって、
先生も教室にはいってくると、
それもひと段落した。
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