赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「えっ?それでわざわざ買ってきてくれたの?」
「まあ」
「あんなの安物だし別に良かったのに」

デザインは似ているけど明らかにこっちのブラウスのほうが高い。
それに先生がショップでこれを買っているところを想像したら、たまらなく愛しくなってしまった。

「本当にごめんなさい」
「何でお前が謝るんだ」

先生は少し困ったような顔をして私のほうを見た。

「だって怒られて当然だと思うし。それに、先生のこと好きなのにあんな風に…」
「それは一沙が悪いわけじゃない。謝るのは俺のほうだ」
「先生…」
「嫌なこと思い出させたなら本当にすまない」

先生は私が実の父親に虐待されていたことを知っている。
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