さよならの時まで、笑顔で
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「ごめんね?心配かけて」



『今こうして電話にでてくれてるからいい。
それより、本当に大丈夫か?』



「うん!本当に何もなかったよ。
ただの風邪だろうって」



『なら、よかった。
なあ、玲香』



「ん?」



『今から会いに行ってもいい?』




嬉しい。



私も同じことを思っていたからー。




「うん...ひーくんに、会いたい」



『10分で行く』



「うん。
あの公園で待ってるね。」



『ああ、じゃあ、あとで』




そう言って、ひーくんは、電話を切った。




私は、制服から軽めの服に着替えて、あの公園に向かう。



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