2度目の初恋も、君とがいい
「一応頑張ったんだけどなぁ……」



こんなチョコでも。
形は悪いし、ラッピングだって全然うまくないし。
でも、永人への気持ちだけは込めたつもりだった。


渡り廊下にたどり着いたあたしは、その場にへなへなとしゃがみ込んだ。


どこかでうぬぼれてた。
自分はほかの子達よりも近い存在だって。
そんな永人があたしのチョコを拒否するわけないって。

だって、あたしたち。
たくさんキスだってしたよ?

もしかしたら、永人には他にもいるのかもしれない。
キスの相手が。
キス以上もしてるのかもしれない。

すべてはあたしの勘違いなのかもしれない。

そして、あたしはチョコの受け取りを拒否された。
ほかのチョコを受け取ってもらっているその辺の女の子たちよりも本当は永人にとって、存在価値なんてないのかもしれない。



「はは……バカみたい」



普段やらないようなことをするから。
やっぱり恋なんて……。
するべきじゃなかった。

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