2度目の初恋も、君とがいい
✱最終章

最後に

「ねぇ、いつまで永人と冷戦状態なわけ?」



机に顔を伏せていると、頭上から日奈子の声が聞こえる。



「永人もあたしも避けてるから」



バレンタインからもう1ヶ月が経とうとしてる。
永人とあたしはあれから1度も話していない。

さすがにあんなことがあったあと、平気で話しかけれるほど強くはない。

永人も、気をつかっているのかあたしに話しかけることはなくなった。



「日奈子」



後ろから聞こえた日奈子を呼ぶ声。

その声はあたしが一番話したい相手。
でも、あたしには声がかからない相手。



「これ、バレンタインサンキューな」



日奈子の机に置かれたひとつの包み紙。



「永人って意外にお返しとかちゃんとするんだ」


「さすがに日奈子とか仲良いやつにはやるよ」



……あたしには、くれないくせに。
なんて思ったけど、そもそもあたしは結局あげてない。

あのチョコは誰にも食べられることもなく、次の日の朝起きたら溶けかかってたいた。

あたしの気持ちみたいなチョコにじんわりと瞳の奥が熱くなった。

< 208 / 235 >

この作品をシェア

pagetop