極上社長と結婚恋愛
 

「私は、プライベートの要件で女性がこられたら、どんな手を使っても追い返して決して役員フロアに入れるなと命じられていましたので、業務を全うしただけですけどね」
「そんな規則があるんですね」

どんな手を使ってでも追い返せって……。南さんの過激な言葉に思わずたじろいだ。

「そうでもしないと、女性が乗り込んできて仕事にならないことが多かったので」

冷静な口調でとんでもないことを言う。
それだけ直哉さんが女性関係をこじらせてたってこと?

ぎょっとして立ち尽くしていると、「こじらせてたのは社長ではなく副社長の方ですから、安心なさってください」とすぐにフォローされた。

よかった。誠実で優しい直哉さんがそんなことをするわけないとは思ったけど、少し焦ってしまった。

私があからさまにほっとして息を吐き出すと、見ていた緒方さんに笑われた。

「でも、あいつ人がよさそうに見えて実は相当いい性格してるから、気をつけろよ妹」
「いい性格、ですか?」

ビルの中に入り、エレベーターを待ちながら言われ首を傾げた。


 
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