ハイスペック男子の憂鬱な恋愛事情
ふっと腕の力が緩んで上を向くと、絶妙なタイミングで唇を塞がれる。
角度を変えて、喰むように何度も何度も。
目を瞑るのが勿体ないのに、目を瞑らないと集中できない。
充満するような目眩の中に、甘い蜜。
彗大のキスは、色を魅る時のそれに少しだけ似ている。
もう少し。もう少しだけ。
おねだりを、しているのか、されているのか。
朦朧とする意思を酌むように、どちらからともなく身を寄せあった。
「……髪、せっかくキレイだったのに」
キスに夢中で、気付いたのはさっきだけど。
彗大の手に混ぜっ返された髪は、すっかり寝起きのようにクリンクリンと多方面に遊び回っていた。
「これはこれでエロいんだけど」
「彗大のエロがイマイチわかんない」
もういいや、と持っていた髪留めでゆるりと纏め上げると、またも彗大に髪留めを奪われ、髪をくしゃくしゃと混ぜられる。
「!え?ちょ、何?!」
「うなじがエロい。却下」
は、はぁ〜?!
なんなの今日の彗大、めちゃくちゃなんだけど!
めちゃくちゃなんだけど……。
そこが可愛いってどういう現象……っ!
ナニコレ。キタコレ。恥ずかしいけど、嬉しいって困る!
ああ、これね?これが世に言う
「……リア充爆破事件」
「勝手に事件化すんな」
お前、本性やっぱアホだよな。と首筋をつ、と吸われる。
「っ、あ……!」
「……爆発するわ」
押し倒されて、太腿を撫で上げられる。
「彗、」
「前から思ってたんだけど」
「……?」
「お前のニットワンピ、エロ過ぎ。公共の場ではヤメテ」
「!」ヒット1。
「オフショルダーもアップスタイルもムリ。俺の跡付けても無駄にエロくなるだけだし。余計危ないし」
「!」ヒット2,3。
「顔赤くなるのもダメ。可愛い過ぎて誘拐される」
「!」ヒット4。
「はぁーなんだこれ」
もうナニ!これ以上はやめてーー!
「お前彼女にしたら、俺めっちゃ口うるさくなるんだけど。俺がうぜー。」
ヒット!!の無限ループ。
このひと、めちゃくちゃ愛しくなるんですけど。
なんでこんな可愛いの?事件じゃなかったらなんなのよ。
角度を変えて、喰むように何度も何度も。
目を瞑るのが勿体ないのに、目を瞑らないと集中できない。
充満するような目眩の中に、甘い蜜。
彗大のキスは、色を魅る時のそれに少しだけ似ている。
もう少し。もう少しだけ。
おねだりを、しているのか、されているのか。
朦朧とする意思を酌むように、どちらからともなく身を寄せあった。
「……髪、せっかくキレイだったのに」
キスに夢中で、気付いたのはさっきだけど。
彗大の手に混ぜっ返された髪は、すっかり寝起きのようにクリンクリンと多方面に遊び回っていた。
「これはこれでエロいんだけど」
「彗大のエロがイマイチわかんない」
もういいや、と持っていた髪留めでゆるりと纏め上げると、またも彗大に髪留めを奪われ、髪をくしゃくしゃと混ぜられる。
「!え?ちょ、何?!」
「うなじがエロい。却下」
は、はぁ〜?!
なんなの今日の彗大、めちゃくちゃなんだけど!
めちゃくちゃなんだけど……。
そこが可愛いってどういう現象……っ!
ナニコレ。キタコレ。恥ずかしいけど、嬉しいって困る!
ああ、これね?これが世に言う
「……リア充爆破事件」
「勝手に事件化すんな」
お前、本性やっぱアホだよな。と首筋をつ、と吸われる。
「っ、あ……!」
「……爆発するわ」
押し倒されて、太腿を撫で上げられる。
「彗、」
「前から思ってたんだけど」
「……?」
「お前のニットワンピ、エロ過ぎ。公共の場ではヤメテ」
「!」ヒット1。
「オフショルダーもアップスタイルもムリ。俺の跡付けても無駄にエロくなるだけだし。余計危ないし」
「!」ヒット2,3。
「顔赤くなるのもダメ。可愛い過ぎて誘拐される」
「!」ヒット4。
「はぁーなんだこれ」
もうナニ!これ以上はやめてーー!
「お前彼女にしたら、俺めっちゃ口うるさくなるんだけど。俺がうぜー。」
ヒット!!の無限ループ。
このひと、めちゃくちゃ愛しくなるんですけど。
なんでこんな可愛いの?事件じゃなかったらなんなのよ。