占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚
「では、新しい家族に乾杯しよう。」

お父さんの言葉で、皆がグラスを掲げた。



とりあえず、皆、笑顔だけど…それが、本心でないことはわかってる。
私も、皆に倣い、偽りの笑顔を貼り付けた。



「皆さん、これから、あかねのことをどうぞよろしくお願いします。」

「あ、あかねです。どうぞよろしくお願いします。」

皆の視線が、ぴしぴしと突き刺さる。



「あかねさん、ご両親は何をなさっているの?」

出た!早速、伶佳さんからの質問が来たよ!
それにしても綺麗な人…まるで女優さんみたいだ。
胸や耳や指を飾る宝石に、目がくらくらしてくる…



「は、はい、両親はもう亡くなりました。」

「まぁ!大変!では、ご兄弟は?」

「い、いません。」

「それじゃあ、天涯孤独ってやつなの?」

「そういうことになります。」

「まぁ…」



伶佳さんの視線は私を憐れんでいるような、馬鹿にしてるような…
とにかく、間違っても好意的ではないものだった。



「亡くなられたご両親は、何をなさっていたの?」

伶佳さんの質問は終わらない。



「父は普通のサラリーマンでしたが、私がまだ子供の頃に亡くなり、その後は母が女手ひとつで私を育ててくれました。」

「まぁ!そういうのはドラマの中だけのことかと思ってましたわ。
現実にそんな方がいらっしゃるのね!」

伶佳さんはそう言って、けらけらと笑う…



「伶佳、失礼だぞ。」

「あら?私、何か失礼なことしましたかしら?」

伶佳さんはとても意地の悪い顔をして、私に訊ねる。
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