占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚
伶佳さんは、グラスのカクテルをぐいと飲み干す。



「ねぇ…教えて下さらない?
本当のことを…」

「本当の…こと…?」

「あら、おとぼけになるの?」

私はぶんぶんと首を振る。
だって、本当に意味がわからなかったんだもの。



「私を馬鹿だと思ってらっしゃるの?」

「ど、どういうことですか?」

伶佳さんは含みのある笑みを浮かべて、お酒をオーダーした。



「何か事情があるのでしょう?」

「じ、事情ってなんですか?」

「だ、か、ら……あなたと那月さんが結婚した裏には、何か事情があるんでしょうって言ってるのよ。」

「そ、そんなものありません!」

本当はあるけど、そんなこと言えるはずがない。
ここは、嘘を吐き通さないと…!



「嘘、おっしゃい。
あなたはどう考えても那月さんの選ぶ相手じゃないわ。
何…?彼の秘密でも握ったの?」

彼の秘密って……
じゃあ、なんですか、私が那月さんの秘密を掴んで、それをネタに無理やり結婚を迫ったとでも…!?



「馬鹿なことを言わないで下さい!
私はそんなもの握ってません!
私達は、純粋にお互いを好きになって…」

伶佳さんは私を馬鹿にするかのように、肩を震わせて笑った。
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