歪な光
私は、何か返そうと文を考えていると、そこに水をさすようなメールが届いた。





差出人
マドカ

(本文)
オシロ、今日の5時からご指名だよ。




メッセージを開かなくても、全ての内容が読めてしまう短文。





それをみて、一気にいつもの現実感に戻ってしまった。





マドカは、私と同じ年で、高校へは行っていない。たまたま、学校をサボった時に出会った。





そして、援助交際の手引きをする彼氏がいる。





そんなマドカの勧めで、私はそっちの世界へ片足を突っ込む事となった。





まあ、援助交際といっても、本番へいくことは滅多にない。殆どがデートで終わる。





きっと、取り締まりが昔より厳しくなっているからだろう。それに、私たち未成年にまで罰を課せられてしまう。





それを怪訝してなのか、とりあえず若い女とデートするだけで満足という変態オヤジたちの相手をするんだ。




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