切ない春も、君となら。
「ご、ごめん。無理に誘っちゃったりして。自主練頑張ってね!」

一緒に行きたいけど、嫌われたくなくて、私はすぐに身を引く。

すると近田君は。


「……行く」

え? と思わず首を傾げると。


「何だよ。お前が誘ったんだろーが」

「あっ、う、うん!」

嘘! 来てくれるの⁉︎
私が誘ったから、なんて自惚れるつもりはないよ⁉︎ 来てくれることが凄く嬉しい!


……でも、ほんのちょっとだけ、私が誘ったからかななんて思っても……いい?


その後、菜々ちゃんと堀君にも声を掛けて、六人で放課後カラオケに行くことになった。
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