ふとした時に思い出して気付いた。
毎日に意味を見いだせず私はただ課されたことだけこなしていた。
出なければいけない授業、バイト、宿題。
普通の大学生と変わらない、面白みにない日々を送り続けて一年。
大学二回生になった私はより一層窮屈な思いをしていた。
あの日--以来私は普通の女子と同じように生きて行くことが出来なくなっていた。
--あの日、それはあまりにも突然な出来事だった。
大学一回生になってすぐの6月、私は一人の男の子とお付き合いをしていた。