☆秘密の総長様☆
「美羽ーーーたくさん怖い思いさせた。


ごめん。そして、たくさん傷つけた。」



周りのざわつく音を切断しちゃうぐらい、彼の声だけは、よく聞こえた。



「想くんーーーー私……やっぱり想くんが……ッッ」



その先は言わしては貰えなかった。



あなたの唇が落ちてきて、塞ぐ。



「好きだよ、美羽。


やっぱり俺は、美羽が好きだよ」



透明な透き通る貴方の声が、聞こえてーーー


安心して、また涙が出た。


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