☆秘密の総長様☆
「可愛い女、連れてんじゃん。

目の前でメチャクチャにしてやるよ。

そしたら、紅龍も終わりだな」


「ーーーッ、美羽には触らせねーよ」


だけど、これは、不利だ。


美羽を守りながらこの人数はきつい。


「おい、想!!大丈夫か?」


ナイス明人、いいとこにきた。


「わりぃ、明人。美羽を連れて逃げろ。


あいつらが狙ってるのは美羽だ‼」



えっーーーー


「やだぁ!!

想くんがやられちゃうのはやだぁ」


美羽の言葉にフッ、と思わず笑ってしまう。


「俺は、負けねーよ。


美羽が居て、美羽が傷つく方がいやだ。


だから、行けーーー」



こんな重い言葉があるだろうか。


きっとない。


大切な人を残して逃げるなんてーー



こんな選択をされるときが来るなんて。


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