君が17年生きた証☆彡今までありがとうッ…。
帰宅してから

1時間が過ぎた頃

携帯が鳴った.


急変したと思って

慌てて携帯を耳に当てた.

『〇〇動物病院ですけど
〇〇さんですか?!』

《はい!!アラシに何か!?》

『意識が戻りましたょ!!』

《本当ですかッ!?
ょかったぁぁ。》

それから院長は言った.

『意識が戻って分かった
事があるんだけど…
アラシちゃんは完全に
痴呆だね!
徘徊も凄いですね……。
それに.凄く吠えますね!
飼い主さんも
辛かったでしょうね…….
これから.
迎えに来られますか?』


《時間も時間なんで
また何かあったら困るし
朝一で迎えに行くので
それでも大丈夫ですか?》

『かまいませんよ!』

《あリがとうございます!!
また何かあれば直ぐに
連絡下さい.》

そう言って電話を切った。
こんな時に.不謹慎かも
しれないけど.

その夜は.久しぶりに

ゆッくリ寝られた.

今まで夜は…

アラシが吠えるたびに

抱っこして家族は

寝不足だった…………。

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