幼馴染に監禁されました
いつもの日常
私の朝は、幼馴染の声から始まる。
「めぐ!早く起きろよ!遅刻するだろ。」
幼馴染の彗の声がする。
いつからか忘れたが寝起きの悪い私をいつも彗が起こしにくるのだ。

「うぅーん、うるさいなあ…。」
いつものことながら、朝起きるのは苦手だ…。

「ったく、めぐみは寝起き悪すぎんだろ。」
呆れ気味の彗の声がする。

もう少し寝ていたいが、そろそろ起きないと本当に遅刻してしまう。
「うーん、仕方ない。起きるかあ…。」
仕方なく起き上がり、服を着替える。

「いつものことだけど、俺がいても平気で着替えるよな。」と彗が笑いながら言った。

「だって、彗は兄弟みたいなものだから、全然気にならないんだもん。ってか気づいてんなら、自ら出て行きなさいよねー。」

「なんだよ。起こしてやってんだから、それくらい見てもいいだろ。減るもんでもあるまいし。」

デリカシーのない彗の発言にイラっとした私は彗にクッションを投げつけた。
バンッ
「このヘンタイ!!」

「へいへい、先に下降りとくから、さっさと用意して来いよな。」
彗は余裕でクッションを避けつつ下に降りていった。

むかつくーっ。
イライラしていると下からお母さんの声がした。
「めぐみー、もう8時になるわよ!早くしなさい!」

えっ、、、。もう8時⁈やばい。
私は大慌てで用意を済ませた。





下に降りるとお母さんと彗の声が聞こえた。
どうやら、私のことを話してるみたいだ。

「ごめんね、彗くん。毎日毎日起こしてもらって。」

「いいんですよ、幼馴染ですし。」

「やっぱり彗くんは優しいわね〜。イケメンで優しいし、めぐみと結婚してほしいわあ。」

ちょっ、ちょっと待ってよ。
バンッ
「お母さん勝手なこと言わないでよね。」

「めぐみったら照れちゃってー。」

「照れてないし!!」

「めぐみ行くぞ!」
いつの間にか玄関に行っていたのか、彗の声が聞こえた。

ちらっと時計を見ると8時15分を指している。
やばい!本格的に遅刻だ!!

「お母さん!行ってきます!」

「はーい、行ってらっしゃい。」



「こりゃダッシュしないと間に合わないな。」

「ごめん…。」

「まあいいけど。今日帰り牛丼奢れよな。」

私が悪いので何も言えない。
「…いいよ。」

「よっしゃー。じゃあ行くぞ!」

仕方ない頑張って走るか、、、。
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