メトロの中は、近過ぎです!
「寒いー」
駅から出ると風が思いのほか冷たくて、近くのコンビニでカイロやホットコーヒーを買い込むと、
「走るぞ」
いきなり大野さんが走りだした。
ありえない。
結構な距離を歩いたり、走ったりしながらついて行くと、白いビルの前を見上げて大野さんが止まった。
「ここですか?」
2階建てか3階建ての大きなそのビルは、1階部分がガラス張りになっていて車の販売をしていた面影がまだ残っている。
ガラスに近づいて中を覗いてみる。
「広いですね」
何も返ってこない気配に振り向くと、大野さんはそこにはいなかった。
「大野さん!」
呼んでみるけど、返事がない。
「大野さ~ん」
大きなガラス窓から離れて来た道を少し戻ってみると、道路を入ったところにこのビルの入口らしきものが見えた。
その前にかがんでいる彼がいる。
「何してるんですか?」
「鍵、探してんだよ」
「入るんですか?ってか入っていいんですか?」
「この寒い中、外にいられるかよ」
そう言って鍵を見つけ出すと、手慣れた手つきでビルの入口を開けた。
駅から出ると風が思いのほか冷たくて、近くのコンビニでカイロやホットコーヒーを買い込むと、
「走るぞ」
いきなり大野さんが走りだした。
ありえない。
結構な距離を歩いたり、走ったりしながらついて行くと、白いビルの前を見上げて大野さんが止まった。
「ここですか?」
2階建てか3階建ての大きなそのビルは、1階部分がガラス張りになっていて車の販売をしていた面影がまだ残っている。
ガラスに近づいて中を覗いてみる。
「広いですね」
何も返ってこない気配に振り向くと、大野さんはそこにはいなかった。
「大野さん!」
呼んでみるけど、返事がない。
「大野さ~ん」
大きなガラス窓から離れて来た道を少し戻ってみると、道路を入ったところにこのビルの入口らしきものが見えた。
その前にかがんでいる彼がいる。
「何してるんですか?」
「鍵、探してんだよ」
「入るんですか?ってか入っていいんですか?」
「この寒い中、外にいられるかよ」
そう言って鍵を見つけ出すと、手慣れた手つきでビルの入口を開けた。