メトロの中は、近過ぎです!
「この下にラウンジがあるから、二人で話して来たら。真帆には俺から言っとくから」
「そうね。佐々木さん、よろしければ下にご一緒しませんか?」
「はい。もちろん。はると君、真帆をよろしくね」
母親二人は連れ添って出ていった。
なんだか一人取り残された気分。
「大野さんの責任じゃないのに…お母さんに何て言ったの?」
「真帆」
「なに?」
大野さんがベッドの横の椅子に座って、私の手を取る。
一応その手を抜こうと頑張ってみたけど、大野さんの明るい顔にそのままにしておいた。
「俺。言ったよ」
「うん。何を?」
「大野建設、継がなくてもいいかって…」
「…は?」
「って言うか、謝った。母さんに。そしたら、あんたのために再婚したわけじゃないって言われた」
大野さんが何を言おうとしてるのか全く分からない。
「父さんは、どうしても母さんと結婚したかったらしくてさ、息子さんに会社を継がせたいから再婚してくれって言ったんだって。
大野建設をエサに使ったんだよ。どうしようもねーだろ」
そう言いながら、大野さんは笑っている。
「そんなことに振り回されてた姉貴が一番可哀想だよな」
胸がキリキリと痛んだ。
「そうね。佐々木さん、よろしければ下にご一緒しませんか?」
「はい。もちろん。はると君、真帆をよろしくね」
母親二人は連れ添って出ていった。
なんだか一人取り残された気分。
「大野さんの責任じゃないのに…お母さんに何て言ったの?」
「真帆」
「なに?」
大野さんがベッドの横の椅子に座って、私の手を取る。
一応その手を抜こうと頑張ってみたけど、大野さんの明るい顔にそのままにしておいた。
「俺。言ったよ」
「うん。何を?」
「大野建設、継がなくてもいいかって…」
「…は?」
「って言うか、謝った。母さんに。そしたら、あんたのために再婚したわけじゃないって言われた」
大野さんが何を言おうとしてるのか全く分からない。
「父さんは、どうしても母さんと結婚したかったらしくてさ、息子さんに会社を継がせたいから再婚してくれって言ったんだって。
大野建設をエサに使ったんだよ。どうしようもねーだろ」
そう言いながら、大野さんは笑っている。
「そんなことに振り回されてた姉貴が一番可哀想だよな」
胸がキリキリと痛んだ。