メトロの中は、近過ぎです!
トクトクとワインが注がれていく音が、私の鼓動を早める。
「はい」
渡されたグラスを手に持った。
乾杯…かと思ったら、
「グラスこれしかないの?」
突然のダメ出し?
「もっとさ、足のついたオシャレなワイングラスとか持ってないのかよ」
確かにワインが注がれているのは、DURALEXと書いてあるガラスのコップ。
でもこれも恵比寿の雑貨屋さんで見つけたお気に入りのコップなのに…
「ないです。コップ気に入らなかったら飲まなくていいんですけど!」
「俺が買ってきたワインだぞ」
「どれで飲んでも味は同じじゃないですか!」
「ムードのないやつだな」
「は?課代に言われたくないんですけど」
「つーかその課代って呼び方やめろよ」
最後の方はお互い半笑いになっていた。
「じゃあ、なんて呼べばいいんですか?はるとくん?」
課代がワインを吹きだした。
「もー、何してるんですか。ワインのシミは落ちないんですよ」
口を尖らせて吹き飛んだワインを拭っていると、
「普通に名字で呼べばいいだろう。あとさ、二人の時まで敬語じゃなくてもいいだろ」
最後は独り言のような雰囲気で言ってきた。
「はい」
渡されたグラスを手に持った。
乾杯…かと思ったら、
「グラスこれしかないの?」
突然のダメ出し?
「もっとさ、足のついたオシャレなワイングラスとか持ってないのかよ」
確かにワインが注がれているのは、DURALEXと書いてあるガラスのコップ。
でもこれも恵比寿の雑貨屋さんで見つけたお気に入りのコップなのに…
「ないです。コップ気に入らなかったら飲まなくていいんですけど!」
「俺が買ってきたワインだぞ」
「どれで飲んでも味は同じじゃないですか!」
「ムードのないやつだな」
「は?課代に言われたくないんですけど」
「つーかその課代って呼び方やめろよ」
最後の方はお互い半笑いになっていた。
「じゃあ、なんて呼べばいいんですか?はるとくん?」
課代がワインを吹きだした。
「もー、何してるんですか。ワインのシミは落ちないんですよ」
口を尖らせて吹き飛んだワインを拭っていると、
「普通に名字で呼べばいいだろう。あとさ、二人の時まで敬語じゃなくてもいいだろ」
最後は独り言のような雰囲気で言ってきた。