侯爵様のユウウツ 成金令嬢(←たまに毒舌)は秀麗伯爵がお好き?
その後は雑談も少々。
そう言えば、あのハリー様はリファ伯爵家の嫡男で、レイモンド様とはパブリックスクールの同級生なのだそうです。

先程から、ルイーズ様が何度かあくびをしています。

「そろそろお休み下さい」

「ええ、あのエセル様……宜しければわたくしが眠るまで、添い寝をしては頂けませんか?」

私は着替えていませんでしたし、他にも内心驚きましたが、それで安心して眠れるならと、快く承諾しました。

が、ががが

気が付けば、ピーチチチ、チュンチュン
鳥が楽し気に囀(さえず)ってますし、窓からキラキラ朝日が差し込んじゃってます。
眩しぃっ!

余りの気持ち良さに、寝落ちしてしまったもようです!

『用が済んだら早く戻っておいで』
昨夜寝室を出る際、レイモンド様が言った言葉が耳にこだましました。

慌てて跳ね起き、寝室へ戻ればドアの外に少し声が漏れています。

「……昨夜は初夜だぞ!」

「まぁまぁ旦那様、ある意味初夜は事前に済ませてるじゃないですか。それに安定期に入るまでは、事には及べませんし」

「安定期なら良いのか? いやそんな事じゃないっ、生々しい事言うな! 初夜に寂しく置き去りにされた事が問題なんだ!!」 

「機嫌直して下さいって。白薔薇たちが待ってますよ。いつもみたいに良い子良い子すれば、気分も晴れますって」

「うるさいっ、もうエセルなんか嫌いだ!! 具合が悪いから今日は起きない、お前ももう出てけっ!!」

かなり怒らせてしまったもようです。
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