侯爵様のユウウツ 成金令嬢(←たまに毒舌)は秀麗伯爵がお好き?
そうこうするうちに、お肉と赤ワインが登場!

おおおー!!
ステーキに載った脂肪肝、いえいえフォアグラさんには親近感すら覚えます。

まったりこってり感動的な美味しさに、私のレバー(肝臓)も食べたらきっとこんな感じ? 
なぁんて思わず笑みがこぼれます。くふふ♪

赤ワインもガツンと渋くて深くて美味しい!
あっという間にメインも完食!

あ、またレイモンド様と目が合いました。

「美味しいかい?」

「ええ、とっても」

心からにっこり微笑みましたが、レイモンド様はサッと目を逸らされ、ぽそり一言……
「また連れて来てやる」

はぃ?
「いえ、それは結構です。次回は侯爵様のファンの中から、どなたか選んで連れて来てあげて下さいませ」

「遠慮しなくて良い」

素っ気なくおっしゃるレイモンド様。

遠慮?
「いえそうではなくて、貴方と食事しても美味しくないからです」

「なっ……何だと! さっきからパクパク旨そうに食べてるじゃないかっ!?」

明らかに気分を害している彼を見据えながら、努めて冷静な声を出します。

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