君の隣で…
1話
「俺、お前のこと好きだから。」
あのときの私は、今私たちがこんな仲になるなんて思いもしなかっただろうな…。    




(先生)「えー、今日からうちのクラスにくる山内翔琉君だ。仲良くしてやってくれー。」
え?今何て言った?山内翔琉~?!嘘…でしょ?
(先生)「山内、お前の席は田所美羽の横だ。
田所~、校内の案内とかもたのむわー。」  
(美羽)「……はい」
(先生)「じゃー席つけ。出欠とるぞ~。」
私、今夢見てるんじゃないよね?おかしくないよね?!6年前の冬告白されても笑い飛ばしちゃって、そのままアメリカいっちゃったあの翔琉が帰ってきたのッ!?
(翔琉)「よ!久しぶり~。元気だったか?」
(美羽)「え?あ、うん。」
(翔琉)「あ。俺、またお前の家の隣にすむことになったからよろ~!」
はぁ…?はぁーー?!どうしよ~!
私は家に帰ってお母さんに問い詰めた。そしたら、
(美羽母)「それがね~、翔琉君の家会社が倒産しちゃって、お金がないらしくてうちのマンション安いから来たらしいのよ。でも空き部屋がうちの隣だけでね~。でも本当に久しぶりね~。」
って…ふざけるな~ッ!これからどうなるのよ~!
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