僕の肺をあげるから、君の心臓をちょうだい
『遺証』と〝秘密〟




私の母は、生まれつき心臓の病気を持っていました。


幼少期は入退院を繰り返し、中学に上がってからも定期的に病院に通い、薬も必需品になりました。




そして、本を読むのが趣味だった母は、高校生になった日から小説を書くようになりました。







自分が生きていた証を遺せるように、と。

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