僕の肺をあげるから、君の心臓をちょうだい
──パラ、パラ。

またページをいくつかめくる。


『今日はいつもより風が気持ちいい。こんな日は屋上で書くのが打ってつけだ。

首筋を通る風に心地よさを感じながら、私はペンを走らせる。


「ねぇ、君…何してるの?」

突然、背中に声が掛かった。

振り向くと、そこには1人の男の子が立っていた。まだ制服が綺麗なことから同じ1年生かなと考える。』


文章の中に出てきたセリフと男の子というワードに、もしかしてとその人物が誰であるのか予想する。
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