不良生徒会
葵side
バタンと虹夏が出ていったドアを呆然と見つめていた。
「...え、何アイツ。」
勇利が本性を出し、虹夏を毒づいた。
・ ・ ・
「媚売らない子なんてあの子を合わせて二人目だね...。」
英が感心したように言った。
「あいつの話を出すな。」
俺が殺気を出して睨むと
「...っ、ごめん。」
とすぐに謝ってきた。
確かにあいつも媚を売らなかった。
いつも笑顔で明るくて、ドジでほっとけない、そんな奴だった。
いつも人のことばっかり気にして自分のことはとことん鈍くて。
辛いことは全部自分に押し込んでしまう、馬鹿な奴だった。
それに比べ、虹夏は正反対のようだった。
いつも笑わず、クールで無口。
でも、ひとりで抱え込むところは似ているかもしれない。
一匹狼みたいだった。
...知りたい、虹夏のことが。
「英。」
「何?」
「アイツを、────。」
「フッ、それは面白そうだね。了解。」
待ってろよ虹夏。
葵side end