[完]俺が君を忘れない

「来夢ちゃんがそんなこと言わないよね、俺に」

ええ、そうよ?

だって、寂しいって言ったら忙しいのに来るでしょ?

「テストは大丈夫なの?」

「話逸らすねー…まぁ、大丈夫では無いけど。」

「なんで来たの」

話しながら、もっとかわいい言い方とか優しい言い方ができないものかと、自分に呆れる。

「来夢ちゃんに会わないと、力も何も出ない」

いつもみたく椅子に座ったと思ったら、甘えるように私の脚に頭を乗せる。


初めてするその行動に、私の胸はドキッと高鳴る


心臓がうるさい……


なんで?……私は、恋なんてしない。できない。


…したら、いけないのよ。
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