配信教室
一瞬、俺の時間が停止したように感じられた。


「は?」


ユリの目の前に立っていた勇志が眉をよせる。


「この教室に法律は存在しません。安心して殺し合ってください」


3人はそう言うと、スマホを構えたのだ。


咄嗟に心臓が高鳴った。


これは、もしや……。


エイトと視線がぶつかった。


エイトが口角をニヤリと上げる。


《マッドマン・ムービー》のコンテスト動画か。


いや、スマホを取り出しただけでそうと決めつけるのは早いかもしれない。


でも、この3人はそんな冗談をやるような生徒じゃなかったはずだ。
< 128 / 225 >

この作品をシェア

pagetop