配信教室
「《U》から連絡は?」


「さっき来た。向こうもこの付近に到着したらしい」


そう言ってエイトがスマホの画面を見せて来た。


そこには確かに《U》からの返事が書かれてある。


自分の血が熱くなるのを感じる。


明日には悪魔を思う存分表へ出すことができるのだと思うと、とても我慢していられない気持ちになった。


沙希は俺が殺す。


この手で、あの白い肌を血で染め上げるんだ。


「この辺に他の建物なんかあるのか?」


興奮する自分の気持ちを抑え込んでそう聞いた。


「さぁ、どうだろうな? でも、《U》ならどんな場所でも寝泊まりくらいするだろ」


エイトの言葉に妙に納得してしまった。


人を殺すためならなんでもする。


動画のためならなんでもする。


そんな雰囲気が、合った事のない《U》から感じられるのだ。
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