残り100日の私と大好きな君
叩きつけるように開かれたドア。

「咲楽っ!!!!!!」

そう怒鳴る声。

「……おかあ…………さん…」

パシッ!!

乾いた音が響いて、遅れて頬に痛みが走る。

「あんたって子は!!なんでそんなにワガママなの!?こっちは仕事中だったのよ!!!なのに呼び出されて…いい加減にしなさいよっ!!!!!!ただでさえ出来損ないなのに、余計迷惑かけないで!!」

「…ごめん………なさい……」

「はぁ……本当に、迷惑な子。」

お母さんが病室から出ていってからすぐに、代わりに入ってくるように看護師が入ってきた。

もう、抵抗はしちゃいけない……

また、お母さんに怒られる…

"嫌だ"という言葉をグッと飲み込んで、また今日も辛い透析の治療が始まった。
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