残り100日の私と大好きな君
それから何分もしないうちに、ベッドの隣に腰をかける音が聞こえた。

きっと、奏汰くんだ……

「咲楽ちゃん、昨日のことが咲楽ちゃんを傷つけたら本当にごめん……。俺、無神経だったよね。ごめんね…。でも……っていったらなんだけど、俺は咲楽ちゃんの味方だから…。お母さんが怖い時はいつでも言って?すぐ助けてあげるから。辛い時、寂しい時も教えて?俺に出来るだけのことはするよ。…………咲楽ちゃんは、久しぶりにできた…"友達"だから」

友達

その言葉に、なぜか胸がキュッとなった。

けど、奏汰くんの言葉は優しくて暖かくて、嫉妬の気持ちなんて溶けるように消えていった。

「ごめん……奏汰くん…。私、ただのヤキモチ…………少し、羨ましくて…。ごめんね……」

そう言って、布団から少しだけ顔を出す。

顔を出した途端、そっと頭を撫でられた。

「大丈夫だよ。最近、少し体も辛かったから、心の苦しさが来ちゃったんだよね。大丈夫。俺は気にしてないし、咲楽ちゃんの味方だから。」
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