残り100日の私と大好きな君
「ねえ、奏汰くん……」

「ん?なあに?」

「…奏汰くんは、好きな人…………いる?」

いつも通り話していた日

私は唐突に思いついた質問を奏汰くんに直球でぶつけた。

「……うん。いるよ。」

そう笑顔で笑った奏汰くんの表情を見て、胸がズキンと痛くなる。

自分で質問したくせに、もう数秒前の自分を後悔してる。

けど、そんな心とは逆に口はまだ質問を続ける。

「…だれ?」

「誰かは秘密。…………だけどね、僕の幼なじみなんだ…。」







ドクン…ドクン…ドクン…ドクン……





なんでだろう、嫌に心臓の音が大きく聞こえる。

わかってたはずなのに、涙が出てきそうになる。

やっぱり、聞くんじゃなかった……

気付くんじゃなかった……

こんな気持ち…

好きにならなきゃ、幸せだったのに……
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