学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
やっぱり人混みは疲れるな…。
球技大会のあの日、なんだか一瞬でもみんなの仲間として認められた感覚になっていた。
けどそれは違ったみたいだ。
チームで何かを起こったその時だけの空気感に過ぎない。
「…はぁ…ダメだな…」
思わず、声に漏らしてしまう。
誰も聞いてないし、いいよね。
ほかの部屋からは壁を隔てて曇った歌声が微かにあちこちから聞こえくるし、私の今の独り言なんで誰にも届かない。
「しーずねっ♪」
っ?!
名前を呼ぶ声がしてびっくりして顔を上げて振り返る。
「えっ、」
そこに立っていた人物を見て、体が固まってしまった。
「…なんで、ここに」