それもまた一つの選択
「お騒がせしました」
開いたドアの向こうにはトキさん。
「ほら、王子様が来たわよ~」
竹中先生が言うと
「羨ましー!!こんな彼氏欲しいー!!」
植田先生…まるで獲物を狙う肉食女子みたいですね。
「植田先生、この前、男の人に迎えに来てもらってませんでした?」
あ、トキさん。
悪魔のしっぽ生えてる。
「は?見てたの?」
「ええ、バッチリ」
トキさん、にこやかに答える。
植田先生は邪魔くさそうに
「あー別れた」
と返すと
「は?」
トキさんは眉間に皺を寄せて
「毎回、彼氏変わってますけどねえ。俺の記憶が正しければ」
そういう所に出くわすトキさんもトキさんだけど、毎回彼氏が変わっている植田先生も凄い。
「うるさいな、勝手に寄ってくるの、男が」
「いちいち相手をする植田先生もかなりのやり手だな」
トキさんがニヤニヤしながら植田先生の様子を見ている。
植田先生は舌打ちしていた。
「まあ、植田先生は大学の時も大層おモテになってたしねえ」
竹中先生がため息をつく。
「黙って、竹中!!」
「今更遅いよ、植田」
本当に仲良いんだなあ。
思わず笑うと
「あ、ようやく笑顔が見えた」
植田先生が嬉しそうに仰ってくれてちょっとだけ、安心した。
「で、どうなった?」
「あ、植田先生、遥の事、よろしくお願いします」
その瞬間、竹中先生と植田先生が手を取り合って喜んだ。
「え?」
いまいちわかってない、私。
「遥は学校辞めなくていいって。
どうせ3年なんてこの後の授業はそんなに大したことはしない。
大学行く奴は勉強で忙しいし、就職決まっている奴はまともに授業なんて受けない。
みんな自分の事で精一杯だから、遥の事なんてそんなに気にしないだろう。
遥は原因不明の病気で体育は禁止、という表向きの話。
その間、保健室で補講。悪阻の酷い時は保健室、だって」
トキさんは胸ポケットから私の書いた退学届を取り出した。
「2月末の卒業まで、とにかく頑張れ」
そう言って退学届を破いた。
開いたドアの向こうにはトキさん。
「ほら、王子様が来たわよ~」
竹中先生が言うと
「羨ましー!!こんな彼氏欲しいー!!」
植田先生…まるで獲物を狙う肉食女子みたいですね。
「植田先生、この前、男の人に迎えに来てもらってませんでした?」
あ、トキさん。
悪魔のしっぽ生えてる。
「は?見てたの?」
「ええ、バッチリ」
トキさん、にこやかに答える。
植田先生は邪魔くさそうに
「あー別れた」
と返すと
「は?」
トキさんは眉間に皺を寄せて
「毎回、彼氏変わってますけどねえ。俺の記憶が正しければ」
そういう所に出くわすトキさんもトキさんだけど、毎回彼氏が変わっている植田先生も凄い。
「うるさいな、勝手に寄ってくるの、男が」
「いちいち相手をする植田先生もかなりのやり手だな」
トキさんがニヤニヤしながら植田先生の様子を見ている。
植田先生は舌打ちしていた。
「まあ、植田先生は大学の時も大層おモテになってたしねえ」
竹中先生がため息をつく。
「黙って、竹中!!」
「今更遅いよ、植田」
本当に仲良いんだなあ。
思わず笑うと
「あ、ようやく笑顔が見えた」
植田先生が嬉しそうに仰ってくれてちょっとだけ、安心した。
「で、どうなった?」
「あ、植田先生、遥の事、よろしくお願いします」
その瞬間、竹中先生と植田先生が手を取り合って喜んだ。
「え?」
いまいちわかってない、私。
「遥は学校辞めなくていいって。
どうせ3年なんてこの後の授業はそんなに大したことはしない。
大学行く奴は勉強で忙しいし、就職決まっている奴はまともに授業なんて受けない。
みんな自分の事で精一杯だから、遥の事なんてそんなに気にしないだろう。
遥は原因不明の病気で体育は禁止、という表向きの話。
その間、保健室で補講。悪阻の酷い時は保健室、だって」
トキさんは胸ポケットから私の書いた退学届を取り出した。
「2月末の卒業まで、とにかく頑張れ」
そう言って退学届を破いた。