クリスマスツリーの前で
凌ちゃんも、私を抱きしめてくれる。


私の背中に回された凌ちゃんの手に、すごく安心できた。



「実桜、ツリーの所まで連れていってあげる」



凌ちゃんはそう言うと、私をお姫様抱っこして、ゆっくり歩きだした。



王子様みたいな凌ちゃんに抱っこされて。

本当のお姫様になった気分。


凌ちゃんの腕の中から見る街のイルミネーションは、特別きれいに見えた。



ツリーの前には大勢のカップルたち。

みんな、愛を誓い合ってるのかな。
< 70 / 75 >

この作品をシェア

pagetop