囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
モヤモヤを流した筈なのにさらにモヤモヤした私は
重い足取りで部屋に戻ろうとした
けれど…ソファーに先程と全く同じ姿勢で寝転ぶ彰貴さんを見て胸がざわついた
「彰貴さ…」
近付くと呼吸音が荒く速い
「彰貴さん聞こえますか?」
声を掛けながらおでこに手を当てると
(熱い…)
かなり身体が熱くて苦しそうな呼吸を繰り返す
「失礼します!」
声を掛けながらネクタイを引き抜き襟元を弛め
身体を何とか回してジャケット脱がせると
急いで部屋からブランケットを運んで掛けてから
階下に行ってストローとスポーツドリンクのペットボトルと濡らしたタオルを持ってきた
「おでこに乗せますね…」
熱い額に濡らしたタオルを置き
体温計で測ると38℃…やはり熱がある
「…んん…な、那寿奈…」
「彰貴さん…飲みますか?」
聞くと彰貴さんが急に私の手を取って身体の上に引き寄せた
「わっ!!重いですから!」
慌ててどこうとすると彰貴さんがさらに
強く引き寄せて抱いてきた
荒い息の中で…
「イヤダ…イカナイデ…」
聞いたことがない
彰貴さんのか弱くて掠れた声に思わず動きが止まり
心配で…呼び掛けてみる
「あ…彰貴さん…?」
するとさらに小さな呟きが聞こえる
「…イカナイデ…」
抱き寄せる強い力と弱ったような声に動けず
暫くそうしていると
いつの間にか彰貴さんの体温が熱いではなく温い…どうやら下がったように感じた頃には…気持ち良さそうに寝息を立て始めた
(う、そ…なんで?)
「すーすー」
いつも聞くような穏やかな寝息…
いくら大きいとは言えここはソファー
二人で寝るには窮屈なはずだが、彰貴さんはお構い無しにしっかりと寝入ってしまった
硬直したまま…けれど腕から抜け出すことも出来ず
(精神的な発熱だってことなのかな…)
親戚たちのあの品定めする…刺すような視線は確かに気持ちの良いものでは無かったし
何やら仕事でトラブルがあったのか険しい顔をしていた
居心地が良い時間とは言えなかったのだろう
冷たそうに見えても
色んなことを背負っているんだと思えた
少しずつ身体を動かしてブランケットをなんとか引き寄せて眠ることにした
(イカナイデ…か…)
彰貴さんの寝姿をそっと至近距離で眺める
荒く速かった呼吸が今は穏やかになっていたし…見える表情も柔らかく、確かめるために胸元に触れたが
やはり熱も下がっているようだ
寂しいのだろうか?
けれどそれも演技?
私を何のために抱いて寝るの?
分からない、彰貴さんが分からない
よく眠っている彰貴さんに小さく呟く
「好き…」
けれどその言葉は届かない、彰貴さんは静かな寝息を繰り返すだけ
(…届けてはいけない)
そうわかってる
この人を好きになってはいけないのだ
私は切なくなりながらも温かい彰貴さんの体温を感じながら目を閉じた
夢の中だったのだろうか
ふわりと身体が浮いて…何かくすぐったい刺激が頬にあった
「ん…」
なんだか幸せな夢を見ていた気がする
重い足取りで部屋に戻ろうとした
けれど…ソファーに先程と全く同じ姿勢で寝転ぶ彰貴さんを見て胸がざわついた
「彰貴さ…」
近付くと呼吸音が荒く速い
「彰貴さん聞こえますか?」
声を掛けながらおでこに手を当てると
(熱い…)
かなり身体が熱くて苦しそうな呼吸を繰り返す
「失礼します!」
声を掛けながらネクタイを引き抜き襟元を弛め
身体を何とか回してジャケット脱がせると
急いで部屋からブランケットを運んで掛けてから
階下に行ってストローとスポーツドリンクのペットボトルと濡らしたタオルを持ってきた
「おでこに乗せますね…」
熱い額に濡らしたタオルを置き
体温計で測ると38℃…やはり熱がある
「…んん…な、那寿奈…」
「彰貴さん…飲みますか?」
聞くと彰貴さんが急に私の手を取って身体の上に引き寄せた
「わっ!!重いですから!」
慌ててどこうとすると彰貴さんがさらに
強く引き寄せて抱いてきた
荒い息の中で…
「イヤダ…イカナイデ…」
聞いたことがない
彰貴さんのか弱くて掠れた声に思わず動きが止まり
心配で…呼び掛けてみる
「あ…彰貴さん…?」
するとさらに小さな呟きが聞こえる
「…イカナイデ…」
抱き寄せる強い力と弱ったような声に動けず
暫くそうしていると
いつの間にか彰貴さんの体温が熱いではなく温い…どうやら下がったように感じた頃には…気持ち良さそうに寝息を立て始めた
(う、そ…なんで?)
「すーすー」
いつも聞くような穏やかな寝息…
いくら大きいとは言えここはソファー
二人で寝るには窮屈なはずだが、彰貴さんはお構い無しにしっかりと寝入ってしまった
硬直したまま…けれど腕から抜け出すことも出来ず
(精神的な発熱だってことなのかな…)
親戚たちのあの品定めする…刺すような視線は確かに気持ちの良いものでは無かったし
何やら仕事でトラブルがあったのか険しい顔をしていた
居心地が良い時間とは言えなかったのだろう
冷たそうに見えても
色んなことを背負っているんだと思えた
少しずつ身体を動かしてブランケットをなんとか引き寄せて眠ることにした
(イカナイデ…か…)
彰貴さんの寝姿をそっと至近距離で眺める
荒く速かった呼吸が今は穏やかになっていたし…見える表情も柔らかく、確かめるために胸元に触れたが
やはり熱も下がっているようだ
寂しいのだろうか?
けれどそれも演技?
私を何のために抱いて寝るの?
分からない、彰貴さんが分からない
よく眠っている彰貴さんに小さく呟く
「好き…」
けれどその言葉は届かない、彰貴さんは静かな寝息を繰り返すだけ
(…届けてはいけない)
そうわかってる
この人を好きになってはいけないのだ
私は切なくなりながらも温かい彰貴さんの体温を感じながら目を閉じた
夢の中だったのだろうか
ふわりと身体が浮いて…何かくすぐったい刺激が頬にあった
「ん…」
なんだか幸せな夢を見ていた気がする